「どこを撃ったのか分からない」を解決するために
クレー射撃や狩猟で困ること、それは標的を外した時にどこを撃ったか分からないということが挙げられます。
クレー射撃では他の方のアドバイスをもらうこともあるかと思います。
「今のは上を撃っている」「銃が止まってるよ」
こういった助言は有難いものですが、果たしてどこまで正確なのか・・・
そんなお悩みを解決するのがショットカム。自分の射撃を動画で確認することができるのです。
gopro等のアクションカムとは違い、射撃時の狙点を見ることが可能なものになります。
価格はかなり高価ですが、銃を撃つ衝撃に耐えられるカメラは多くありません。似たようなものでもっと安価なカメラも売られていますが、数発で壊れたなんて話も聞きます。
その点、ショットカムは安心できます。正直装薬銃に取り付けるカメラはショットカム一択ではないでしょうか。
Gen3とGen4の違い
自分がショットカムを購入したのは、ちょうど新しくGen4が発売されるまさにその時期でした。
Gen3とGen4の仕様を下で比較しています。
Gen3 | Gen4 | |
画質 | 1080p Video Full HD x 100 fps | 4K Video Ultra HD x 120 fps |
バッテリーの持ち | 5時間 | 15時間 |
撮影倍率 | 4倍固定 | 可変ズーム 2倍〜8倍 |
WIFI転送速度 | 3 Mbps | 6 Mbps |
接続ポート | Mini-USB | USB-C |
動作温度 | 0℃〜40℃ | -10℃〜40℃ |
新モデルは価格は高くなりますが、バッテリーの持ちや撮影時の画質が大きく向上するようでしたので、自分は思い切ってGen4を購入することにしました。
ブラックフライデーセールで100ドルの割引もあったので。
現在は国内正規取扱店であるガンショップ栄興さんでもGen4の取り扱いがありますが、自分が購入したのは発売されてすぐでしたので国内在庫はなく必然的にアメリカのメーカーからの輸入となりました。
付属品や銃への取り付け
アメリカからの発送でしたが、Fedexで1週間程で届きました。
ちなみに忘れた頃に関税の請求がきます。6000円くらいでした。
本体以外にセミハードの収納ケース、取り付け工具、予備部品等が入っていました。
無くしそうなオレンジのレンズカバーのスペアが付いてくるのは嬉しいですね。
銃への取り付けですが、銃身またはエクステンションチューブに固定します。
ボルト1本での固定ですが、ゴムが滑り止めになっているのでズレることはなさそうです。
説明書には、カメラの先端が銃口から8〜20cmの位置になるようにと記載されているので、大体それくらいの位置に固定しました。
あとはショットカムのアプリに接続し、初期設定やゼロイン等を済ませれば使用準備完了となります。
狩猟での使用感 短いですが撮影動画あり
ショットカムの操作ボタンは一つだけ。電源を入れ射撃を行うと反動を感知して自動で録画されます。
鳥撃ちや大物猟、クレー射撃等のモードを選ぶことが可能ですが、ここでは鳥撃ちモードでの説明になります。
緑点灯で待機状態。この状態で射撃をすると録画され、録画中は青点灯になります。
あとはスマホにwifi接続するか、PCに接続すれば動画を再生できます。
ショットカムはバッテリーセーブのため30秒間射撃がないとスリープモードに入ります。スリープ中は緑点滅となり、ボタンを押すか銃を軽く叩いて衝撃を与えることで録画待機モードに復帰することができます。
操作方法を覚えると直感的に操作できるので、狩猟に集中することができ使い勝手は良いと思います。
録画映像は、射撃の数秒前からちょうど良い長さで自動録画されます。
スローモーションになっており、ショットコロンが撮影できることもあります。(毎回確実にショットコロンが撮れるわけではないです。)
射撃した瞬間の狙点が確認できるので、「あぁ少し遅れてるな」とか「全然違う所撃ってるやん!」とかの判断材料にはかなり有効ですね。
狩猟ではクレー射撃のように同じ射撃を繰り替えすことはできません。
しばらく外してばかりいるとなぜ外してるのかも分からず、嫌な気持ちを引きずることになります。
ショットカムがあれば良い射撃も悪い射撃も復習することができるので、少なからず技術向上に効果はあるのではないでしょうか。
参考のため、実際の狩猟で撮影した動画を貼っておきます。
gen4は4Kで撮影できるはずですが、1080pになっていますね・・・
設定を見直してみます。
また鴨撃ちで使ってみた感想ですが、個人的に30秒でスリープモードに移行するのは早すぎると感じました。
池に到着し、電源を入れて待機状態で池を覗く訳ですが、すぐに射撃を行うわけではありません。鴨が居たとしてもそれが狩猟可能な種類であるか判別をし、どの鴨を撃つか考えながら射撃に移ります。飛ばしたいのにすぐに飛んでくれない場合もあり、そうこうしているうちにショットカムがスリープモードになっていることが多々ありました。そしてスリープになっていることに気が付かず、録画できていないということが起こってしまいます。
撃つ直前に、自動銃ならボルト閉鎖、ポンプ銃ならスライドで衝撃を与えて録画待機モードにさせるのが確実かもしれません。
スリープになる時間を30秒や60秒等、設定で選択できたら良かったと思います。
まとめ
新モデルのGen4は、個人輸入で10万円前後、国内在庫のものではそれ以上とかなり高価なカメラではありますが、購入してみてとても満足しています。
鴨やヒヨドリ等、飛行している鳥を撮影してみるとダイナミックな動画が撮れ、帰宅してから再生するのが楽しみになりますし、外してモヤモヤしていても動画を見るとどこを撃ったのかよく分かり納得できます。自分では良い所を撃っているつもりでも、ショットコロンの端っこをかすめて外してるなんてことも一目瞭然でわかることもあります。
自分の射撃を振り返るのに最適なショットカム、検討してみる価値はあると思います。
Amazonや楽天市場でも販売されているようです。