電子イヤマフではなく電子耳栓という選択
一般的によく見る電子イヤマフではなく、電子耳栓という物が存在します。
銃声はシャットアウトするけど周りの音はちゃんと聞こえるという、電子イヤマフと全く同じ性能を持った耳栓になります。
電子イヤマフと比べるとメリット・デメリットありますので、細かく見ていきたいと思います。
ケースに全て収納可能
ケース一つで収納、充電が済んでしまう
とても頑丈そうなケースには、耳栓からその他の付属品がすべて収納できるようにできでいます。
蓋を開けた左側には単三乾電池が3本入り、それによってケースに収納=充電が可能になっています。
これがかなり使いやすい。充電忘れがなくなりいつでも満タン。もし猟場で電池切れになってもケースがあれば充電できます。
ケース内のボタンを押すと充電状態が確認できます。緑点灯は充電完了、充電中は赤点灯。
真ん中の紐みたいなのは、耳栓同士を繋いで紛失を防止するためのものです。
あと予備の耳栓のスポンジ部分も入れられるようになっています。
TEP-100のスペック
[NRR値] 23〜30dB 使うスポンジ部分により値が変化します。これについては後述。
[バッテリーの持ち時間] 最大16時間
[充電] 単三乾電池3本またはMicroUSB
[防水・防塵] IP67
[音量] 集音モードは弱中強の3段階
好み、遮音性能によってスポンジを選ぶ
NRR値は23〜30dBと書きましたが、装着するスポンジによって変わってきます。
・UltraFit 23dB 写真上段の3種類がこれです。サイズ違いで付属してきます。
・CCC-GRM-25 27dB 写真左下の小さい方のスポンジです。これも付属します。
・Skull Screw 30dB 写真右下の大きなスポンジ。これだけは付属してこないので、別途購入する必要があります。
Skull Screwはアメリカのアマゾンで見つけました。10セットくらい入って3000円くらいだったと思います。
狩猟での使用感
耳に装着した感じは
装着は普通の耳栓と同じ要領で、スポンジを潰して耳に入れ落ちてこないように入れこみます。
電子タイプの耳栓なので重いのかなと思っていましたが、重さは全く感じませんでした。
装着してボタンを長押しし電源を入れると音量は弱で起動し、ボタンを押すごとに弱→中→強→弱と3段階でループします。
中が未装着時の生音に近いので、自分はいつも中で使用しています。
また、耳栓同士をつなぐ紐は今は使っていません。当初はやはり紛失が一番怖かったので必ず付けていましたが、何度か使っていても耳から外れたことも、外れそうになったことすらなかったので不要と思い現在は外してしまいました。
紐をつけていると紐が擦れる音が気になったり、紐が首に引っかかったりと結構邪魔でした。
音質・音の方向
電源を入れると若干のホワイトノイズはありますが気になるほどではありません。
音質はまあまあ良く、音の方向・距離感なんかも慣れてくれば結構掴みやすいと思います。
ペルターのタクティカル100であったような、遮音後の復帰までのタイムラグもほとんどありませんし、それでいて射撃音はしっかりシャットアウトしてくれています。
こんな小さな耳栓ですが、インパクトスポーツのイヤマフよりも性能は上だと個人的には感じました。
巻狩りで1日装着してみると
朝9時ごろから夕方16時くらいまで、休憩以外は付けていますが、ほとんどストレスを感じることはありません。耳の中が痛くなくことはありませんし、付けていることを忘れていることも多いです。
無線機との併用ですが、本体に入力端子はもちろんありませんしBluetoothもありませんので、耳掛けタイプのイヤホンを耳栓の上から装着することで受信の音声を聞くことが可能です。
無線機使用によるノイズも特にありませんでした。
風切り音に対しても、こんな防風スポンジが付属してくるので貼っておけばある程度は軽減されています。
こんないっぱい付いてくるってことは無くしやすいんか・・・と思っていましたが、その通りで気が付けば無くなっています。
無くても使えるけど、あるに越したことはないので有難いですね。
TEP-100を1日使用している感想としては、概ね快適と言って良いのではないでしょうか。
良くないとろこ
自分としては結構お気に入りのTEP-100なのですが、ちょっとここはな・・・というところもありますので、いくつか挙げてみたいと思います。
価格が高い
高性能な電子耳栓ということで、価格は決して安くありません。
自分が購入した時で3万円台後半でした。聴覚保護グッズとしては高い部類に入ってくるのではと思います。
※2023年1月現在 価格はこれよりかなり上がっているようです・・・
代わりに、まとめにも書いていますが廉価版のEEP-100という機種が出ています。
無くしやすい
小さな耳栓ですから、山で落としでもしたら探すのは大変です。草むらの中にでも落とせばもう絶望的。耳栓同士の紐はつけておく方が安心です。
高価なものですから、無くさないようにとにかく注意が必要です。
バッテリー寿命
TEP-100は充電式のためバッテリーが内蔵されていますが、耐久性が心配なところではあります。
5〜6年は持ってほしいですね。
とはいえ、ケースで充電ができるので半日使用→充電→残り半日使用みたいな感じでもまあ使えると思います。
まとめ
TEP-100の使用感からメリット・デメリットと書いてきましたが、総評としては満足しています。
価格は高価ですがそれに見合うだけの性能は持ち合わせています。
最初は音質や距離感に違和感を感じるかもしれませんが、慣れてくれば全然気になりません。
ペルターというブランドも安心感がありますね。
現在、TEP-100の後継なのか、廉価版のEEP-100という機種が出ています。
EEP-100はTEP-100とほぼ同じですが僅かに違いがあります。
TEP-100は防水・防塵規格がIP67ですが、EEP-100はIP54
TEP-100には単3電池で充電可能ですが、EEP-100はMicroUSBのみ
となっています。
その他の性能は変わっていないので、使用シーンによってどちらにするか選べば良いかと思います。